3月末に今治市の地域おこし協力隊3年間の任期を終え、介護タクシーを開業しました。
上手くいくかどうかも分からなかった(今も分からない…)のですが、とりあえず開業して一ヵ月ちょい過ぎたので所感を書いてみたいと思います。
①たくさんの取材
開業にあたりいろいろと取材をしていただきました。
他には、新聞にチラシを折り込みしたりもしましたよ。

・フリーマガジンis.
・読売新聞
・愛媛新聞
・今治catv
私みたいな者のためにわざわざ島まで来てインタビューをしていただきました。
「ありがとうございます!」と100万回言っても足りません。
いろいろな方に「見たよー」と声をかけていただきました。
なかなか恥ずかしいのですが、まずは介護タクシーを開業したことを知って貰わないと始まりません。
タクシーの予約がない時にポスティングをしたりしているのですが、
「4月に介護タクシーを初めた者なのですが…」
と島の方に話しかけると
「あー〇〇に載ってた人やねー」
「もしもの時のためにチラシを電話機の横に置いてあるよー」
「歩けんくなったら、頼むわー」
などなど温かい言葉をかけてくれました。
が…。
②予約が入らない!
こんな感じで地域の方からはとても好意的に受け止めていただいていると感じていたのですが…。
なんと。
恐ろしいことにですね。
なかなか予約が入らない!
ではありませんか!
あんなに記事にしてもらったのに!
なんでよ!
飲食店などがオープンしたら
「一度食べに行ってみようかねー」
と気軽にお店に行くことが多いと思いますが、
「介護タクシーができたから一度乗ってみようぜ!」
とはあまり思わないのです。
そもそも誰でも利用できる訳ではなく、限られた人しか乗れませんしね…。
ということで、軌道に乗るまでは時間がかかることは当初から覚悟していたのですが(ネットでも「最初は大変!」なんて載っていました)、こうも予約が入らないと鳴らない電話をじっと見つめてブツブツと独り言をつぶやくようになります。
独り言は冗談ですが、口内炎ができたり、口内に謎の巨大血豆ができたり(歯でブチッと噛んで潰してやりましたぜ)と困った現象が起きたりしました。
「焦ってもしかたない」
と言い聞かせますが、そんなこと考えている人は、誰が見ても焦っているとしか言えない状態なので困ったものです。
それでも4月末頃からちょこちょこと予約のお電話をいただき、まだまだ件数は少ないのですが(本当にまだまだ)、お陰さまで今週は毎日予約をいただくことができました。
困っていることは、「しまなみ介護タクシー」は車両が1台しかないので、予約が重なるとアウトなのですよ。
恐ろしいことに予約がない日はたくさんあるのに、同じ日の同じ時間に数件の予約が入ったりするのです。
なんで!?
誰かが黒魔術か何かかけているのでは、と思うほど予約が重なるのです。
泣く泣くお断りする際の切なさは半端ではありません。
ということで、「しまなみ介護タクシー」のご利用を検討されている方はぜひお早目の予約をお願いします。
③実際にお客様に乗っていただいて
時々、「大変なお仕事ねぇ」などと声をかけていただくことがあるのですが、ご依頼をいただくこと自体がとても嬉しいし、お客様を乗せて運転するのはぜんぜん大変ではありません。
東京に居た頃は、デイサービスで働いていて、送迎の運転もしていたので実は誰かを乗せて運転することは慣れっこなのです。
ただ、そのデイは一日のサービス提供ではなく、午前と午後でご利用者様が入れ替わるので、送迎が結構大変でした。
▼こんな感じ。
1.午前のご利用者様のお迎え
2.午前のご利用者様のお送り
3.午後のご利用者様のお迎え
4.午後のご利用者様のお送り
と、私を入れて最大8名まで乗れる車で、一日で4回もご利用者様を乗せて運転するのです。
当然、歩行が不安定な方や認知症の方、耳が遠い方、弱視の方など様々な高齢の方がご乗車されます。
その中で、車内の様子や雰囲気が楽しくなるようにおしゃべりしながら、世田谷区の狭い道路を走り、時間通りに送迎するのです。
そのような経験があるので、介護タクシーでは1~2名ほどに乗っていただき(最大3名までご乗車できます)、のんびりお話ししながら運転できているので、以前よりかなり心にゆとりがあります。
何よりお客様は良い方ばかりなので、運転していてとても楽しいです。
まだ開業してまだ一ヵ月ちょいですしお客様も少ないですが、がんばって開業して良かったです。
いろいろとご協力いただいた皆様に感謝です。
ということで、まだまだこれから大変だし、ご依頼をもっともっとたくさんいただかないといけませんが、とりあえず何とかやっております。
がんばりますー!
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